2013年5月21日火曜日

教皇が祓魔を行った?

バチカン、5月20日15時20分(ACI)

5月19日の日曜日、聖霊降臨の荘厳祭日に、教会は聖母マリアと弟子たちの上に降った聖霊の注ぎの記念を祝う。パパ・フランシスコはサン・ピエトロ広場で跋魔の儀を行ったようである。

 20万人以上の人が参列した聖霊降臨のミサであるが、そのほとんどは教会の新しい諸運動に属する人々であった。そのミサをささげた最後のところで、教父はミサに列席した病者たちに挨拶をして回った。しかし一人の司祭に伴われていた一人の男性の前で立ち止まった。

 パパが青年に挨拶すると、司祭は彼が跋魔を必要としていると伝えた。教父は顔の表情を変え、まじめな顔になり、両手を彼の頭において祈った。

 イタリア報道局は、この映像を見た跋魔師によると、パパは悪霊からの解放の祈り、あるいは実際に跋魔を行っただろうと指摘している。パパ・フランシスコの祈りのビデオは5月24日に、イタリア司教協議会のTV2000チャンネルの、Vade Retroという番組で5月24日金曜日に報道され、コメントが加えられるとのことである。
しかしながら!(↓こちらがもっと大事)

バチカン、5月21日10時9分(ACI)
 
 バチカンのスポークスマンであるフェデリコ・ロンバルディ神父は、5月19日の聖霊降臨祭にサン・ピエトロ広場でパパ・フランシスコが跋魔を行ったことを否定している。

 ACI新聞社の宣言で、ローマ聖庁の報道事務局長は「教皇は跋魔を行おうという意図は全くありませんでした。ですからこれを行ったという情報は全く持って偽りです。単純に、病人のために祈っただけです」。

 パパ・フランシスコが跋魔を行った、という考えはイタリア司教協議会のTV2000チャンネルによってインターネットに載せられた、「Vade Retro」というプログラムの宣伝のビデオに起因している(上記の記事)。Vade Retroというのは、跋魔の儀式に用いられるラテン語形式で、「引き下がれ」「後ろに下がれ」という意味である。そのビデオではキリスト軍修道会司祭フアン・リヴァスがパパに一人の青年を紹介している。司祭がパパに何を語ったかは分らない。しかし教父はこれをまじめにとらえ、真剣なまなざしになり、車いすの青年のために祈り、その後、青年に按手をした。

 パパが祈っている間、青年が口を開き、そこから唸るような声が漏れているのが聞こえ、車いすの中で少し埋もれていくのがみられる。

 ガードマンが何が起こったかに気付き、教父が次の人に挨拶をしに進む前に、リヴァス神父が持っていた手紙を受け取りに急いだ。

 「普通に、パパに病気の人や困難にある人がたくさん連れて来られます。そしてパパは単にその人たちのためにお祈りをするだけです」 とフェデリコ・ロンバルディ神父はACI新聞に語った。

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