20万人以上の人が参列した聖霊降臨のミサであるが、そのほとんどは教会の新しい諸運動に属する人々であった。そのミサをささげた最後のところで、教父はミサに列席した病者たちに挨拶をして回った。しかし一人の司祭に伴われていた一人の男性の前で立ち止まった。
パパが青年に挨拶すると、司祭は彼が跋魔を必要としていると伝えた。教父は顔の表情を変え、まじめな顔になり、両手を彼の頭において祈った。
イタリア報道局は、この映像を見た跋魔師によると、パパは悪霊からの解放の祈り、あるいは実際に跋魔を行っただろうと指摘している。パパ・フランシスコの祈りのビデオは5月24日に、イタリア司教協議会のTV2000チャンネルの、Vade Retroという番組で5月24日金曜日に報道され、コメントが加えられるとのことである。
しかしながら!(↓こちらがもっと大事)
バチカン、5月21日10時9分(ACI)
バチカンのスポークスマンであるフェデリコ・ロンバルディ神父は、5月19日の聖霊降臨祭にサン・ピエトロ広場でパパ・フランシスコが跋魔を行ったことを否定している。
ACI新聞社の宣言で、ローマ聖庁の報道事務局長は「教皇は跋魔を行おうという意図は全くありませんでした。ですからこれを行ったという情報は全く持って偽りです。単純に、病人のために祈っただけです」。
パパ・フランシスコが跋魔を行った、という考えはイタリア司教協議会のTV2000チャンネルによってインターネットに載せられた、「Vade Retro」というプログラムの宣伝のビデオに起因している(上記の記事)。Vade Retroというのは、跋魔の儀式に用いられるラテン語形式で、「引き下がれ」「後ろに下がれ」という意味である。そのビデオではキリスト軍修道会司祭フアン・リヴァスがパパに一人の青年を紹介している。司祭がパパに何を語ったかは分らない。しかし教父はこれをまじめにとらえ、真剣なまなざしになり、車いすの青年のために祈り、その後、青年に按手をした。
パパが祈っている間、青年が口を開き、そこから唸るような声が漏れているのが聞こえ、車いすの中で少し埋もれていくのがみられる。
ガードマンが何が起こったかに気付き、教父が次の人に挨拶をしに進む前に、リヴァス神父が持っていた手紙を受け取りに急いだ。
「普通に、パパに病気の人や困難にある人がたくさん連れて来られます。そしてパパは単にその人たちのためにお祈りをするだけです」 とフェデリコ・ロンバルディ神父はACI新聞に語った。
0 件のコメント:
コメントを投稿