箴言8・22-31
ローマ5・1-5
ヨハネ16・12-15
ローマ、5月26日12時01分(バチカンラジオ)
「イエスさまはわたしたちと共に歩み、わたしたちを助け、わたしたちを導いてくれるのですよ」とローマ司教は初聖体の子供たちとの対話で説明した。そしてまた、「イエスさまはわたしたちに歩くための力をくれるんです、大変なときにわたしたちを支えてくださるんです」と言った。
「聖体的一致をもってわたしたちに力を下さるのです。主がわたしたちのもとに来てくださるのです。でもたったひとかけらのパンがわたしにそんなにも力をくれるんですか?」フランシスコは尋ねた。「違いま~す!」と子供たちは応えた。「(力をくれるのはキリストの体なんです」とパパは言い定めた。「パンに見えるけれど、イエスさまの身体なのです。イエスさまがわたしたちの心に来てくださるのです」。
この5月26日の日曜日、三位一体の主日に、パパ・フランシスコは朝9時半に、ローマにある小教区聖エリザベトとザカリア教会へ司牧訪問を実現し、ミサをささげ、16人の子供たちに初聖体を授け、また他の28人にも聖体を配った。
ローマ司教と共同司式に上がったのは、アゴスティーノ・ヴァッリーニ代理枢機卿、ローマ教区北部の補佐司教であるゲリーノ・ディ・トラ司教、主任司祭のベノーニ・アンバルス神父、そして助任司祭のジョヴァンニ・フランコ神父であった。
ミサは屋外で捧げられた。7千人を抱える「プリマ・ポルタ」という町の小教区の前にある広場であった。教皇フランシスコはこの1年の間に洗礼を受けた子供たちとその家族、またそこにいた病者たちと顔を合わせた。
ローマ司教の初聖体の子供たちとの対話。聖エリザベトとザカリア教会にて。
(スペイン語翻訳:バチカンラジオのクラウディア・アルベルトとイエズス会士ギリェルモ・オルティス)
教皇:「主任神父さんのことばを聞いてマリアさまのことでとても素敵な話を思い出しました。マリアさまはイエスさまのお母さんになるだろうということ、それから従姉(いとこ)のエリザベトさんに子供ができたということを知らされた時、これを聞いてすぐ、って福音書に書いてあるんですけれど、急いで、待たずに、『わたし、今お腹に子供がいるから、わたし、自分の健康管理しないといけないから、きっと従妹にはお友達がいて、きっと助けてくれるから』とは言わずに飛んで行きました。マリアさまは何かを感じて、そして急いで行ったのです。わたしたちのお母さんであるマリアさまのこのことを考えるのは素敵なことです。急いで行く姿。というのはこのことが心の中で響くからです。助けるんだ。自分がほめられるために助けるのではないんです。助けてあげて「ほら、聞いて、今度はわたしの言うことを聞きなさい、だってわたしって神さまのお母様だもの」と言うためではないんです。違いますよ。そういうことはしませんでした。マリアさまは助けに行ったのです。マリアさまはいつもそういう風です。マリアさまは、わたしたちが何か必要なことがあったらいつもすっ飛んで来てくれるわたしたちのお母さんなのです。きっと、連願に、「急いで来てくださるマリア、わたしたちのためにお祈りください」というのが加わったら素晴らしいでしょうね。なぜならマリアさまはいつも急いで行ってくれて、その子どもたちのことを忘れないからです。子どもたちが大変な時には、何か必要としていることがある時には、マリアさまに呼びかけると、急いで来てくれます。そしてこれがわたしたちといつも一緒に、すぐ真横にお母さんにいてもらえる安心感を与えてくれるのです。そう、お母さんが近くにいてくれる時、人生をよりよく歩んでいけるのです。わたしたちを待たせることなく近くにいてくださるマリアさまのこの恵みについて考えましょう。マリアさまはいつもわたしたちを助けるためにいてくださいます。このことに信頼しましょう。
それから、マリアさまは神さま、イエスさまのことをよく分るように助けてくれます。イエスさまの生活について、神さまのいのちについてよく分るように、主ってなんなのか、主は、どのような方なのか、神さまって誰なのか、よくわかるように助けてくれるのです。
子どもたち、みなさんに尋ねます。神さまってだれか分る人、手を挙げて」。
一人の子供:「地球を作ってくれた人です。」
「当たりですね~」と答えてからパパは尋ねた。「じゃぁ、神さま、何人ですか?一人?父と、子と、聖霊と言うけれど、神さまは三人いるんでしょうか?どうやってこれ、説明したらいいんでしょうね?一人ですか、三人ですか?」
子供たち:「一人で~す!」。
「じゃぁ、父と、子と、聖霊が一人になるには、どう説明すればいいのかな?ん?もっと、もっと大きな声で!」
子供たち:(まちまちに「一」や「三つが一つの中にある」などと応える)
教皇:「三が一つに、三つのペルソナが一つになっているんですね。では父は、何をしますか?父は最初の最初に、すべてのものを造って、それからわたしたちを造ってくださった方です」。
「子は何をするんですか?イエスさまは何をするんでしょう?イエスさまが何をするか言える人いますか?」
子ども:「わたしたちを愛してくれる」
教皇:「わたしたちを愛して下さいますね。え?それから?」
子ども:「イエスさまは神の言葉をわたしたちにもたらします。
教皇:「そう、神さまのことばをわたしたちに持ってきます。イエスさまはやってきて神さまの言葉について教えてくれるのです。とてもいい答えです。それから?どんなことをイエスさまはこの地上でしたんですか?」
子ども:「わたしたちを救ってくれた」
教皇:「わたしたちを救ってくれました。イエスさまはわたしたちのためにいのちを捧げるために来られたんです。父は世界を造り、イエスはわたしたちを救う、じゃぁ聖霊は何をするんでしょうか?
子ども:「わたしたちを愛します」
教皇:「わたしたちを愛する、わたしたちに愛をくれるのです、さぁ、みんな、みんなで繰り返して。父は、はい全員で、世界を造ります。イエスは、わたしたちを救います。聖霊は?」
子どもたち:(元気よく)「わたしたちを愛します」。
教皇:「わたしたちを愛します。これがキリスト信者の生活です。父と話し、子と話し、聖霊と話す。イエスさまはわたしたちを救い、しかも生きている間、わたしたちと一緒に歩んでくれます。本当でしょうか?」
子ども:「はい!」
教皇:「じゃぁどうやってイエスさまは歩くんでしょう?生きている間わたしたちと一緒に歩く時に、イエスさまは何をするんでしょう?この質問は難しいですよ」。フランシスコは言いきった。「これに応えられる人は、デルビー(一番大事なサッカーチームの対抗試合)で勝てます」。全員の笑いと拍手。「わたしたちと一緒に歩いている時、イエスさまはどんなことをするんでしょうか?」
子どもたち: 「わたしたちを助けてくれます」
教皇:「大きい声で!」
子どもたち:「わたしたちを助けてくれます!」
教皇:「一つ目、わたしたちを助けてくれます」
子どもたち:「わたしたちを導いてくれます」。
教皇:「わたしたちを導いてくれる!大当たりですよ。イエスさまはわたしたちと一緒に歩いて、わたしたちを助け、わたしたちを導いてくれます。それから、わたしたちに前に進んでいくことを教えてくれます。しかもイエスさまは歩くための力をくれます。そして?」
子ども:「支えてくれる」
教皇:「わたしたちを支えてくれます!大変な時に。学校の宿題が大変な時にもね、でしょ?」。全員爆笑。「わたしたちを支えてくれます。わたしたちを助け、わたしたちを導き、わたしたちを支えてくれる。」
子どもたち:「わたしたちと一緒に歩んでくれる!」
教皇:「その通り、イエスさまはいつもわたしたちと一緒に歩んでくれます。そして、わたしたちに力をくれます。イエスさまはどのようにわたしたちに力を下さるんでしょうか?このことはみんな知っていることですよ、どうやってわたしたちに力を?」。
子どもたち:「ご聖体で」
教皇:「大きい声で、聞こえませんよ」
子どもたち:「ご聖体で」
教皇:「そう、ご聖体(聖体的一致)においてわたしたちに力を下さるんです。イエスさまはわたしたちのところに来てくれます。でも、ご聖体をあげるとき、たったひとかけらのパンがあるだけでしょ?それがわたしにそんなにも力をくれるんでしょうか?」
子どもたち:「違います。それはキリストの体です」
教皇:「でも、パンじゃないの?」
子ども:「イエスです!」
教皇:「パンでしょ?祭壇の上に置かれるものは、パンですか?パンじゃありませんか?パンに見えるけれど、正確にはパンじゃないんですね。何ですか?」
子どもたち:「イエスさまの体です」
教皇:「イエスさまの体です。イエスさまがわたしたちの心に来てくださるんです。みなさん、このことを考えましょう。父はわたしたちにいのちをくださいました。イエスさまはわたしたちに救いをくださって、わたしたちと共に歩み、わたしたちを導き、わたしたちを支え、わたしたちに教えてくださいます。聖霊は何でしたっけ?」
子どもたち:「わたしたちを愛する!」
教皇:「わたしたちを愛し、わたしたちに愛をくださいます。神さまのことをこういう風に考えましょう。そしてマリアさま、わたしたちのお母さんであるマリアさまに、いつでもわたしたちのところに急いでやってきて、神さまがどのような方かよくわかるように教えてくれるようにお願いしましょう、父はどんな方か、子はどんな方か、聖霊はどんな方かを。そうありますように(アーメン)」。
子供たちへのお話しは、大人にもよかった。
返信削除まことに勝手ながら、ビデオを見ていたら、もっと色々やりとりがあったので、それを盛り込みました。よろしければもう一度ご覧ください。
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