2013年5月11日土曜日

教皇フランシスコ、コプト正教会アレクサンドリア総主教タワドロス二世と会見

 こちらの記事を、どうぞ↓

http://ja.radiovaticana.va/news/2013/05/10/%E6%95%99%E7%9A%87%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%80%81%E3%82%B3%E3%83%97%E3%83%88%E6%AD%A3%E6%95%99%E4%BC%9A%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%A2%E6%95%99%E7%9A%87%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%B9%EF%BC%92%E4%B8%96%E3%81%A8%E4%BC%9A%E8%A6%8B/gia-690891
(以下、ポルトガル語ページからの翻訳:
http://www.news.va/pt/news/papa-francisco-a-tawadros-juntos-rumo-a-plena-unid


 教皇フランシスコは、今週の金曜日の朝、バチカンにコプト正教会の指導者である、タワルドロス二世総主教を迎えた。

 その演説の中で、教皇はこの出会いの時を「恵みの時」と名付け、教皇パウロ6世とシェノウダ三世との間で交わされた「平和の抱擁」以来40年たった今、ペトロの聖座とマルコの聖座を一つにする友情と兄弟愛の絆を改めて強めるものであるとした。

 あの「抱擁」によって、教皇がエキュメニズムの歩みにおける「かなめ石」と呼んでいる共同宣言が生み出された。この文書に始まって、両教会間の神学的対話委員会がつくられ、そこで今日まで実りを生み出し続けているより広い対話のための土壌が整えられたのである。

 その宣言において、カトリック教会とコプト正教会は「三位一体の神と、神の受肉した独り子への同一無二の信仰を」分かち合うと告白している。

 「今日、わたしたちの輝かしい前任者たちが荘厳に宣言していることを確認できて幸せです」とパパ・フランシスコははっきりと述べた。そしてめぐるべき歩みはまだまだ長いことに気づきつつも、これまでなされた歩みを決して忘れてはならないことを強調した。そのため、2000年の2月にカイロで開かれた、シェノウダ三世と福者ヨハネパウロ二世との会見を引用した。

 「わたしは、聖霊の導きにより、わたしたちのたゆまぬ祈り、わたしたちの対話と、互いの愛のうちになされる聖体的一致への日々の建設意欲は完全な一致へ向かう新しく重要な歩を進めることができるようになるだろうと確信しています」。

 続けて、教皇はタワドロスがいつもカトリックコプト教会に必要であった世話をしてくれていたことについて語った。「キリスト教会全国顧問会」の組織が、全キリスト信者がより兄弟愛に満ちた日々の関係に与ること、そして全エジプト社会の奉仕に自らを据えることを求める意志の重要なしるしを代表している、と指摘した。

 多くのキリスト者たちが被っている苦しみについて語りながら、教皇はキリスト者の生活のひとつの法則について記憶した。「苦しみのエキュメニズムというものが存在すると言えるのではないでしょうか。教会にとって殉教者の血が力と豊穣の土壌となったように、同様にして日々の苦しみを分かち合うことが一致の効果的な道具となることもできるのではないかと思うのです。そしてこれはより広い社会の文脈や、キリスト者と非キリスト者との関係においても意味をなすと思われます。共通の苦しみから、神の助けによって、ゆるしと和解が生まれることもあるのです」。

 教皇はその演説を、使徒ペトロと福音記者マルコの共通の加護を呼び求めて結んだ。「彼らは福音の伝播のため、生きている間に効果的な仕方で協力しました。この二人がわたしたちのためにとりなし、わたしたちの教会の歩みと共に歩んで下さいますように」。

 一方、タワドロス総主教は両教会間の兄弟愛の繰り返される出会いの時の、長いシリーズの第一回目となるようにとの誓願を立てた。そして毎年5月10日をカトリック教会とコプト正教会間における「兄弟愛」の祝日として祝われることを提案した。

 続けて、ファラオの時代の、古い世界の文明化のゆりかごであったエジプトの文化的また宗教的富について語った。エジプトは他のどのような土地でも見受けられることのなかったような神の表明の土地だったのである。カトリック教会であれ、コプト正教会であれ、中東と西洋において全世界の平和の推進と伝播のために働いている、とタワドロスは確言した。双方とも望ましい一致に到達するためのエキュメニカル対話を支持している。

 「わたしたちの共通の目的は、エキュメニカル対話を推進し、全世界における平和を実現するために共に働くことにあるでしょう」と結んだ。

 その謁見の後、教皇と総主教は『贖い主の母聖堂(カペッラ・レデンプトーリス・マーテル)』で共に祈った。

 タワドロス二世は9日木曜日に到着し、聖マルタの家に泊っている。初日に総主教はネクロポリスの聖ペトロ大聖堂を訪問した。教皇との謁見の前に、今朝、総主教は聖座キリスト者一致推進委員会を訪れた。既にこの午後、ローマ市長であるジアンニ・アレマンノ氏との会見とコロッセオへの訪問が計画されている。ローマ滞在は月曜日までの予定である。
(BF)

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