2013年5月7日火曜日

5月6日、朝ミサ説教:わたしたちの旅の連れである聖霊

朗読個所>  使徒言行録16・11-15
                       ヨハネ15・26~16・4a

バチカン、5月6日(バチカンラジオ)
 聖霊はわたしたちの友であり、旅の連れで、イエスがいるところがどこかを教えてくれます、というのが、教皇フランシスコが今朝の聖マルタの家の朝ミサでの説教で表現した考えである。教皇は、全キリスト者が生活のなかで良心がどうなっているかを心の中で吟味すること(良心の糾明)をすることの大切さをも強調した。この機会に、サンピエトロ工場の従業員が参列しており、共同司式にはアンジェロ・コマストゥリ長官枢機卿、バチカン合唱団(カッペッラ・ムズィカーレ)の、パブロ・コリーノ卿も上がった。

 教皇の説教では聖霊に関することが中心となっていた。 「まさに神が、神のペルソナがわたしたちのなかでイエスキリストの証しをする方である聖霊」についてである。教皇は「イエスがパラクレートス(弁護者)と呼んでいる」、「つまりいつもわたしたちの側にいてわたしたちを支え」、「わたしたちのわたしたちを弁護される方」聖霊の守りについて指摘した。

 「聖霊の存在なくしてキリスト者のいのち・生き方を理解することはできません。この方なしではキリスト者ではありえないのです。それは宗教的、他宗教的、敬虔な生き方で、神を信じているとは言えますが、イエスがその弟子たちに求めているバイタリティがそこにはないのです。そしてそのバイタリティを与えてくださるのが、ここにおられる聖霊なのです」。

 聖霊はイエスの「証しをします」と教皇は強調した。「そうしてわたしたちが他の人にイエスの証しをすることができるようになるのです」。

 「第一朗読に、ひとつ美しいことが書いてあります。あのパウロの話を聞いていた、理ディアという女性の話です。彼女について、こう書いてあります。主がその心を開き、パウロのことばを受け入れるようにした、と。これが聖霊がなすことなのです。わたしたちの心を開き、イエスと知り合いにする。聖霊がなければ、イエスと知り合いになることはないのです。わたしたちをイエスとの出会いに向けて準備します。わたしたちがイエスのゆく道を歩めるようにします。聖霊はわたしたちのなかで、一日中、一生、どこにイエスがおられるかをわたしたちに告げる証しとして働くのです」。

 教皇は今一度、歩みにおいて「毎分毎秒」、「復活の実りをもたらす力」の恵みが得られるように祈りの勧めをした。ローマ司教(教皇)は同様に、「良心の糾明」について回想した。「これはキリスト者が、過ごした一日の流れをもって行うものです」。「これはわたしたちのためになるエクササイズ(練習、訓練、体操、準備運動)です。なぜならわたしたちの心のうちに主が行われたそうした物事を意識することだからです」。

 「この旅の連れである聖霊の存在、このイエスがどこにいるか、どのようにイエスと出会えるか、わたしたちにイエスが何を言っているかをわたしたちに告げる、イエスの証しの存在に慣れ親しむ恵みを願いましょう。 ある種の家庭的な親しさを持ちましょう。聖霊は友なのです。イエスは言いました。『あなたを一人にはしておきませんよ。この方をあなたのもとに残しますから』。イエスはわたしたちのもとに聖霊を友達として残します。一日が終わる前に、自分に問いかける習慣を持ちましょう。『聖霊は今日、わたしのなかで、どのようなことをなさっただろうか?どのような証しをわたしにして下さっただろう?どのようにわたしに語りかけられただろう?どのようなことをわたしに提案しただろう?』と。なぜなら、これはわたしたちのキリスト者としての生活において前進していくのを助ける神としての現存だからです。今日、この恵みを願いましょう。そしてこのことは、既に祈りにおいてしたように、毎分毎秒、復活の実りをもたらす力を現実のものにしてくれるのです。なれかし(アーメン)」。

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