2013年5月16日木曜日

5月15日、一般謁見:大文字で始まる(括弧つきの)「真理」は、わたしたちが作り上げるものでも合意して決めるものでもなく、わたしたちが出会うひとつの人格

バチカン、5月15日10時49分(バチカンラジオ)



 聖霊降臨祭を間近に控え、水曜日5月15日の要理のテーマは聖霊にあった。相対性によって特徴づけられた時代にあって、「聖霊は教会と、わたしたち一人一人を完全な『真理』へと導きます」。「大文字で始まる真理』は、わたしたちが作ったり合意して決めたりするものではなく、わたしたちが出会う一つの人格なのです。つまり、キリストこそが肉体を取られた真理なのです。そして聖霊は、わたしたちが彼に気づくことができるようにし、彼を主として告白することができるようにする方なのです」と述べた。

 どのように聖霊がイエスに気づかせ、またイエスを告白するようにするのかを説明するために、こう表現した。「聖霊はわたしたちにイエスの言葉を思い出させます。そしてこれをわたしたちの心に刻みつけるのです。聖霊はわたしたちの内面にしるされた方であり、そこでわたしたちは様々な決断をするのです」。

 また、聖霊「は、信者のうちに信仰の意義を引き起こし、キリストとの一致を、回を重ねるごとにより深い一致を作り上げます。聖霊を仲介にして、父と子はわたしたちの中に住処を作るのです」。

 ローマ司教は「この信仰年に、聖霊の同伴を特に求めましょう。そうしてわたしたちを導き、弟子としての歩みにおいてわたしたちを支えてくださるように」。そして聖母に心を向けて、「マリアのように、わたしたちが聖霊の働きに素直になり、わたしたちの生活において、まったき心構えを持って、神の計画に「はい」という返事で答えることができますように」と願った。
(イエズス会士 ギリェルモ・オルティス)

スペイン語での要理の要約全文

兄弟姉妹の皆さん、

 今日、聖霊降臨祭を間近に控え、教会と、わたしたち一人一人を完全な「真理」へと導いて下さる聖霊について語ろうと思います。わたしたちの生活している現代と言うのは、相対性で特徴づけられますが、ここでピラトのように「真理とは何か?」と問いかける必要があります。大文字で始まる「真理」とは、わたしたちが作ったり合意して決めたりするものではなく、わたしたちが出会う一人の人なのです。つまり、キリストこそが、肉体を取られた「真理」なのです。そして聖霊、わたしたちが彼に気づくことができるようにし、彼を主として告白することができるようにしてくださるのです

 聖霊はわたしたちにイエスの言葉を思い出させます。そしてこれをわたしたちの心に刷り込むのです。聖霊はわたしたちの内面にしるされた方であり、そこでわたしたちは様々な決断をするのです。さらに、聖霊は完全な「真理」についての理解へとわたしたちを導きます。聖霊は、信者のうちに信仰の意義を引き起こし、キリストとの一致を、回を重ねるごとにより深い一致を作り上げます。聖霊を介して、父と子はわたしたちの中に居場所を作ります

 この信仰年に、聖霊の同伴を特に求めましょう。そうしてわたしたちを導き、弟子としての歩みにおいてわたしたちを支えてくださいますように

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 心から、スペイン語圏の巡礼者に挨拶いたします。特にスペイン、メキシコ、ホンジュラス、パラグアイ、チリ、アルゼンチン、そして他のラテンアメリカ諸国からのグループに。おとめマリアの取り次ぎで、わたしたちが聖霊に対して素直になり、マリアのように、まったき心構えを持って、わたしたちの人生における神の計画に対して「仰せのとおり我になれかし」と応えることができますように。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

イタリア語原文全文の翻訳はこちら
       ↓
「カトリック中央協議会」『教皇フランシスコ』のサイトから
『バチカン放送局』日本語サイト版の翻訳 

0 件のコメント:

コメントを投稿