2013年5月22日水曜日

5月21日、朝ミサ説教:教会にある本当の権威は奉仕にあり、キリスト者にとって発展はへりくだりにある

朗読個所 :   シラ2・1-11
          マルコ9・30-37
バチカン、5月21日11時5分(ACI/EWTNニュース)
No debe existir lucha de poder en la Iglesia, dice el Papa Francisco

 聖マルタの家で今朝捧げられたミサの、すでに習慣となっている説教の中で、パパ・フランシスコは教会での権力争いはあるまじきものであると述べ、まことの権威というのは仕えられるためではなく仕えるために来たキリストにならった奉仕にある、と思い返させた。

 教父は今日の福音について回想を巡らした。そこはイエスが弟子たちに自分の受難について語る場面である。弟子たちと言えば、自分たちの間で誰が一番であるかについて議論していた。「教会の中での権力争いというのは、今日に始まったものではなく、すでにイエスの時代に始まっていたのです」。「福音の要点では、教会の中での権力争いはあるまじきものなのです」とパパは説明した。

 フランシスコは「まことの権威は奉仕にあります。キリストがしたようにです。彼は仕えられるためではなく、仕えるために来ました。そしてその奉仕は十字架の奉仕となったのです。イエスはへりくだり、死に至るまで、しかも十字架における死に至るまでへりくだりました。わたしたちのため、わたしたちに仕えるため、わたしたちを救うためです。そして教会には前進していくためにはこれ以外の道はないのです。キリスト者にとって、前に進む、発展する、とは低くなることにあるのです。わたしたちは、このキリスト的な法則を学ばないならば、決して、絶対に、権力に関するイエスのまことのメッセージを理解することはできないのですと強調した。

 パパはその説教のなかで、ロヨラの聖イグナシオが霊操において十字架の主に「辱めの恵み」をよく願ったことを思い返させた。パパは繰り返した。「これこそ、教会の奉仕の本当の力なのです」。

 教父は「主の道はその奉仕にあります。イエスが自分の奉仕を果たしたように、わたしたちは彼の後について行き、奉仕の道を歩まなければなりません。これこそ教会の本当の力なのです」。

 「今日、主がわたしたちに教会における本当の権威とは奉仕にあることを理解する恵みを下さるよう、わたしたちすべてのために祈りたいと思います。また、キリスト者にとって、発展する、前進するとはへりくだること、より小さいものであることであると、自らの模範によってわたしたちに教えてくださったイエスの黄金律を理解することができるようにも願いましょう。この恵みを求めましょう」と結んだ。

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