2013年4月4日木曜日

教皇のアルゼンチンの水害による被害者への寄り添い

バチカンラジオ4月4日

 アルゼンチンにおける大洪水について情報を得るとすぐに、フランシスコは電報を打って、被害を受けた人々に自分の近さを示し、市の機関と教会の機関、およびよい心の持ち主すべてに、あらゆる必要な援助をキリスト教的愛徳と連帯をもって分かち合うようにと呼びかけた。教皇の電報は聖庁秘書のタルシシオ・ベルトーネによってサインされており、ブエノス・アイレスの大司教に送られ、被害者とその家族に伝えられるようにとされている。

教皇の電報の文面:

 ブエノス・アイレスの大司教、マリオ・アウレリオ・ポリ殿


 教皇フランシスコは、この数日の大雨がきっかけの大災害のニュースを受けて、主に亡くなった人たちのための弔いの祈りをささげつつ、被害を受けた人々とその家族すべてに対して霊的かつ父としての近さを表現しようと望んでいます。このようにして、教皇は市の機関と教会の機関に、他のよい心の持主に対すると同様、家をなくし財産を失った人々に必要な助けをキリスト教的愛徳と連帯の精神をもって差し出すようにと励ましています。そうした気持で、教皇は被害者と彼らに援助の手を差し伸べる人々に、愛するアルゼンチンの民との近さのしるしとして、励ましを与える使徒的祝福を賜っています。
聖庁秘書、タルシシオ・ベルトーネ枢機卿

 実際、少なくとも今のところアルゼンチンでは54名が、ブエノス・アイレスの町とラ・プラタを猛烈に襲った「雨のツナミ」によって亡くなった。何千もの人が避難をし、被害を受け、物質的な崩壊を被っている。アルゼンチン政府は州と現地の権力者と共に、火曜日に水害で、ラス・ロマスやトロサといったラ・プラタの小村のように、ある地域では一メートル半を越えた水で浸水した家屋を後にするように働いている。アルゼンチン大統領のクリスティーナ・フェルナンデスは、さらに大天災による犠牲者のための全国的な三日間の喪を宣言し、軍部の関係者を水害のあった地域に被害者の側で出来ることをするために送るよう準備した。

アルゼンチンの洪水の深刻な状況(近況)
 「これは悲劇です。破局です」これはブエノス・アイレスの州知事ダニエル・シオリが町を襲った豪雨の後で70人の犠牲者、120人の行方不明者、3000人の避難者を数えるラ・プラタの状況を描写するのに用いたことばである。

 「アルゼンチンの中部はこのしばしば軽度のハリケーンとなる嵐で熱帯化してきている」と国連の気象情報は指摘している。火曜日に記録された嵐の後、昨日参事官の間にラ・プラタで3000ミリの雨が降り、多くの住民を驚かせつつ、ある地域では2メートルもの高さまで水位が上がった。

 クラリン誌によれば、行方不明者の多くはまだ自分の車のなかにいたり、家の屋根で救助を待っていたりしている一方、電気があまりに長時間通らないために道路を遮断して町のいたるところで行われているデモも見受けられる。 住民は昨日のスーパーマーケットでの略奪の後、より多くの援助と安全を求めている。

 アルゼンチンのカリタスの情報によれば、犠牲者の救助のために、教会の迅速な対応を伝えた。カリタスは全犠牲者との連帯を呼び掛けている。ほとんどのケースでは、悲劇の影響を受けている共同体が直面している状況は大変深刻である。アルゼンチン・カリタスは持ち物を失った人々や自分の家に危害を被った人々、水や電気、連絡や交通が途絶えた人々を助けながら最も被害を受けた地域にいる。

 フランシスコは、市の機関と教会の機関、およびよい心の持ち主すべてに、あらゆる必要な援助をキリスト教的愛徳と連帯の聖心をもって分かち合うようにと呼びかけながら、洪水による被害者との「霊的な父としての近さ」を表明した。

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