2013年4月18日木曜日

一般謁見4月17日:キリストは常に悪からわたしたちを守る弁護者

謁見の要理メッセージ全文はこちら


バチカン4月17日10時00分(ACI/EWTNニュース)
水曜日の一般謁見の最中に、教皇フランシスコはキリストの昇天についての話をカバーし、サン・ピエトロ広場に集まった5万人の信者に、悪の攻撃を前にし、イエスにより頼むように、なぜならイエスこそ「いつもわたしたちを守る」弁護者であるから、と招いた。

 「昇天の間、イエスは祭司の祝福の仕草を全うします」と教皇は思い出させた。「これは最初の要点です。イエスは唯一永遠の司祭であり、その受難をもって死と墓所とを通りぬけ、復活し、天に昇って父である神と共にあり、いつまでもわたしたちの望みのために取り次いでいるのです。ヨハネがその第一の手紙で書いているように、彼は弁護者であり、父の前にあってわたしたちの代弁者なのです」と付け加えた。

 「このような言葉を聞くのは何と美しいことでしょう!裁判官が人を呼び出すとき、あるいは訴訟があった時、最初にすることは、その人を守るために弁護士を探すことです。わたしたちにはいつもわたしたちを守ってくれる人がいます。その人はわたしたちを悪の攻撃や、わたしたち自身の罪から守ってくれるのです……。この方にゆるしと祝福、あわれみを求めるためにより頼むのを恐れないようにしましょう。彼はいつでもわたしたちをゆるします。彼はわたしたちの弁護士です。わたしたちをいつでも守ってくださるのです。皆さん、このことを決して忘れないでください」と表現した。

 キリストは「登山隊の隊長のようなものです。頂上に来ると、わたしたちを引っ張って神に届くように導くのです。もしわたしたちの人生をキリストに委ねるなら、もしキリストに導かれるがままに任せるなら、うまくいくのは目に見えています」とフランシスコは確言した。

 その意味で、 イエスは「父の栄光に帰る道を」知っており、「十字架を通り、人類への愛のための神の計画への従順を通って行きます」と教皇は説明した。そして「わたしたちも、神の栄光に入るということは犠牲を伴ったとしても、わたしたちの立てたプログラムの変更を強いられたとしても、神のみ旨に日々忠実であることを条件とする神の栄光に入ることを学ぶ、ということでもあるのです」と指摘した。

 要理の間、教皇は昇天の後、使徒たちがエルサレムに「大喜びして」帰って行ったことはおかしくないと言った。 というのは信仰の目というのは「目で見ずとも理解することを理解する」からであると述べた。イエスは彼らといつまでも共に留まり、彼らを見捨てることなく、父の栄光のうちに彼らを支え、彼らを導きそのためにとりなしをするのです」と言った。

 同様に、ルカが使徒言行録の冒頭を飾るとき説明し、「この出来事は、イエスの地上での生活と教会の生活をひっかけるように結び付け、一つにする輪のようなものであることを強調したほうがいいでしょう』と述べた。

 さらに、白い衣を着た二人の男性が訪れたと述べた上で、、そこに動けないままでいるのをやめて、イエスが天に昇ったのと同様に戻ってくるだろうという確信をもって その人生と証しに糧を与えることを切望する白衣の人々について触れた。

 イエスの主権の観想からの招きについて扱っているが、イエスから、何の変哲もない毎日の福音の証しを立てるための力をいただくのである。観想し実践する、ということを。

 最後に、フランシスコは「わたしたちを待ち、わたしたちを守り」わたしたちを導く弁護士であるキリストに信頼を置くよう繰り返し呼び掛けた。そして「わたしたちと共に家庭生活や仕事の生活のなかで日々の信仰をその問題や困難、喜びや希望をもって生き、わたしたちと共に、わたしたちの弁護者であり天に昇られた、復活のキリストのうちに、神の愛の主権を世に運ぶ兄弟姉妹がたくさんいます」と述べた。

 謁見の最後に、教皇はイギリスとウェールズの司教たち、イエズス会司祭で殉教者となったポーランドの守護者であるヴァルソヴィアの聖アンドレス・ボボラの列聖75年記念のためにローマにあるその聖人の聖地巡礼をしていたポーランド人たちに挨拶をした。「彼は平和と、兄弟の和解、教会の一致のために命を捧げました。その神の前での取り次ぎが、教会に一致と平和の賜物をもたらしますように」と教皇は声を張り上げた。

こちら、謁見の終わりの挨拶の場面→http://www.youtube.com/watch?v=5efQGYsYL8w

3 件のコメント:

  1. 話し方が好きなんですが、「(『イエスはわたしたちの弁護者です』。という節に続けて)これって、すごく素敵ですよね。人が裁判官に召喚され、裁判を受けるとき、最初にすることは、あなたを弁護してくれる弁護士を捜すことです。わたしたちには、(いい弁護士が)一人います。あなたをいつも守ってくれる人。悪魔の誘惑から守ってくれる人。わたしたち自身から、わたしたちの罪から、わたしたちを守ってくれる人です!」をアドリブで顔に喜びをあふれさせながら力強く言うと、サン・ピエトロ広場の人々から拍手がわきあがる… すごくわくわくします。

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  2. 続けて「この方にゆるしと祝福、あわれみを求めるためにより頼むのを恐れないようにしましょう。彼はいつでもあなたをゆるします。彼はあなたの弁護士です。あなたをいつでも守ってくださるのです。皆さん、このことを決して忘れるんじゃありませんよ」というところまで原稿に書いていないアドリブですが、ジェスチャーまでついて、魅力的です。みんな改めて拍手しています。

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  3. 最後のところも、こんな口調でのアドリブでした。「わたしたちは人生のなかで、(顔を挙げて首を横に振りながら笑顔で)もう一人ぼっちじゃありません。(さらにうれしそうな笑顔で)わたしたちにはこの弁護士がいるんですよ!あなたのことを待ち、あなたの相手をし、あなたを守ってくださる方が」。これに広場の人々が拍手でこたえる…。温かい心のピンポンですね。

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