バチカン4月5日、16時19分(ACI/EWTNニュース)
教皇フランシスコの横で標語的な映像を残して世の注目の的となった障害児の父親は、教皇はあの時、その腕に「あらゆる貧者を」抱いていたのだ、と言った。
ACI誌への表明で、パウル・ゴンドレオー博士は「教皇はあの機会にあらゆる貧者を祝福し、それは深みのある祝福でした」と語った。
その祝福は、フランシスコに抱かれた子供の父親が言うには、「わたしやわたしの妻だけのためのものではなく、障害(特別な必要)のある子供たちのあらゆる両親のため、あるいは障害者の近くにいる人すべてのためのものだったのです」。
「誰が身体的限界のある子供がこんなにも深く世を感動させられるのだと言えるでしょう?」と問いかけた。
全世界の報道陣はゴンドレオー氏の8歳の息子であるドミニックに注目した。それは3月31日、サン・ピエトロ大聖堂で復活の主日のミサをささげた後で、教皇フランシスコから抱擁一回と接吻一回を受けているのを写真で撮られてからである。
ローマで神学を教えるゴンドレオー氏は、しかしこのような出会いのための機会は「本当にめったに起こらない」と述べた。
彼は、妻と五人の子供たちを連れて、祭儀の一時間15分ばかり前に到着した。いい場所を確保するには電車の到着はあまりにも遅かったが、スイス人の一人の警備員がドミニクとその母クリスティーナを障害者のための特別なセクションに連れて行くことを可能にしてくれた。
彼らが到着した時、この子がアウグスティノという名の調整役の気にかかり、サン・ピエトロ広場の間をパパ様がまわる時に、ドミニクがパパ様の側にいなければならない「という考えが頭から離れなかった」と言う。
教皇フランシスコが近づいてきたとき、アウグスティノはクリスティーナに、祝福を受けるためにドミニクを車いすから抱きあげるようにと告げた。母はそのようにしたが、パパ様は「明らかに大群衆にもまれて」、その巡回のとても長い時間他の方角を向いたままであった。
ゴンドレオー氏は、「調整役は不安になっていました。けれどもわたしの妻も、パパ様のとても近くにおり、教皇の興味を引くことが出来たら最高だろうと考えていました。
教皇がサン・ピエトロ広場に集まった25万人以上の参列者に2回目のあいさつ回りをはじめた時、 アウグスティノは他の巡礼者たちに助けを求め、パパモビルの運転手の注意を引き、止まってもらうように願った。
「彼らは子供を抱き上げパパ様のところまで連れて行きました。そして、皆さんはこの後何が起こったのか知っておられるわけです」と語った。
パウル・ゴンドレオー氏はサン・ピエトロ広場の大画面のひとつに自分の長男ルカスが映っているのを見てようやく気付き、パパ様がドミニクをその腕に抱き、彼を抱きしめキスをしている姿を認めたのである。
人のいのちの尊厳、特に最も弱い人々の尊厳があまりに多くの妨げに苦しむような文化において、それは世界メディアでこの出来事の反響を見るのは何か「深い」ことであったとゴンドレオー博士は強調した。
「特別な必要のある人々(障害者)がキリストの十字架を他の誰にも比べてより内輪のところで分かち合わなければならないという事実に基づき、 彼らもキリストの愛のより深い証しをし、彼らはキリストのあわれみの力に満ちた道具なのです」とドミニクの父は述べた。
「そのように神は働くのですね…… 神は弱い人たち、傷つきやすい人たちを選び、力あるもの、知恵あるものを動揺させ、恥じ入らせる。そしてこれは救いの歴史の初めからそうだったのですよ」と彼は結んだ。
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