バチカン、4月23日9時57分
シリアで誘拐された二人の主教
教皇フランシスコは憂慮を保ちつつ、シリアのアレポの町(アンティオキアの歴史的中心地につけたムスリムの名)で誘拐された東方教会の二人の主教のために祈りをささげている。同時に4か月前に誘拐された二人の司祭の解放も求めていた。
アレポとアレクサンドリアの大主教であるブロス・ヤズィヒ師とアレポの東方シリア大主教であるユハンナ・イブラヒム師はトルコとの国境近くの村を車で運転中に武装グループによって昨日誘拐された。
武装した人々は彼らに車から降りるように強制し、運転手ともう一人の司祭を殺害した。
ローマ聖庁の会見室長であるフェデリコ・ロンバルディ神父によって今日知らされた宣言において、「人道的宣教を実現していた矢先」の二人の大主教の誘拐と運転手の死であり、「これはシリアの民とそこにいるキリスト者共同体が直面する悲劇の状況を劇的に確認させる出来事でした」と指摘している。
「教皇フランシスコは、この、大きな比率の人道の危機を前にして示され、日ごとに激しくなっているここ数日の暴力に関する新しい出来事の情報を得て、誘拐された司教たちの身の安全と解放のための深く集中力の高い祈りを求めています」
文面によれば、教皇はさらに「全ての人の献身」を促す。「シリアの民が最終的に、この人道の危機に対して効果的な答えを見出し、平和と和解の地平に至る現実的な希望をもつことができますように」。
レバノンテレビのチャンネルLBCへの宣言において、シリアリーグの会長であるハビブ・エフラムは、誘拐された二人の司教は、 4か月前に誘拐された二人の司祭を解放するための使命を果たそうとしていたことを強調した。
「この司教たちがすぐに解放されるとの約束があります」とエフラムは加え、その国と地域からキリスト者が追い出されるのを防ぐためにこの手の事件に対して「毅然とした」姿勢を要求した。
この二層になる誘拐を前に、ギリシャ政府は二人の司教を解放しようとする外交的接触を起動した。「外交官であるディミトリス・アヴラモプロスは、反政府活動家の頭取であるジョージ・サブラと通信した。彼は誘拐された二人がどこにいるかを突き止め、解放に至るために最善を尽くす約束をしました」とギリシャ政府のスポークスマンであるスィモス・ケディコグル氏の通達に見られる。
さらに、「ディミトリス・アヴラモプロスは、司教たちの解放に貢献できる全近隣諸国と連絡を取り、シリアの情勢について議論される北大西洋条約機構の外交官のミーティングの間、今日、ブルセラスでこれについて情報を通すことになっています」と加えた。。
キリスト者の数はシリアの人口の1割にも満たず、何年もの間イスラム過激派による迫害に苦しんできている。それは国内で生じている実際の対立の間さらに過酷なものとなってきており、キリスト教にとって歴史的なこの場所からキリスト教徒を一掃しようと脅かしている。
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