パパ・フランシスコに会ったガンを病む一人の女の子、ミケッレの言葉が全世界を感動させた。「パパ・フランシスコ、わたしたちのお父さんやお母さんが、教皇さまみたいな笑顔をいつも持つことができるように、わたしたちのお父さん、お母さんたちのために祈ってください。」と、一番年下の子が言った。
パパ・フランシスコは5月31日の午後に聖マリアの家でガンで病んでいる22人の子供たちのグループと共にミケッレを受け入れた。グループはルルドの巡礼の後でイタリアにもどって来た小児がん総合病院「アゴスティーノ・ジェメッリ」病院の患者である。L'Osservatore Romanoが6月2日に触れたことによれば、会見の間、パパは彼らと共にいる時間を過ごし、ミケッレにことばを向け、彼女は彼のために祈ることを約束した。
「わたしはジェメッリの友達や、お医者の先生たち、ボランティアのみんな、それからルルドまで一緒に行ってくれた神父さまたちと一緒にあなたのおうちにこうしていられてとっても嬉しいです」。 これは女の子が言ったことである。「いつも見たいにテレビで見るんじゃなくて、本当にパパさまを見ることができるって、すてきです。ルルドでわたしたちはパパさまのためにお祈りしてきました。マリアさまのほら穴を描いてパパさまのために持ってきました。プレゼントです。わたしたちはパパさまのためにお祈りすることを約束し直します。それからわたしたちがお願いするのは、ジェメッリの病気の子供たち全員と、世界の病気の子供たち全員のためにお祈りして下さいってことです」。
パパはこの言葉に力強い抱擁をもって感謝し、感動して言った。「イエスさまは、今、ここに、わたしたちと一緒におられます。安心して下さい。それから、イエスさまがわたしたちと一緒にいてくれるのは、イエスさまはわたしたちのことがいつも大好きだからです。イエスさまは生きている時にわたしたちと一緒に歩き、問題がある時にはいつもわたしたちの側にいてくれるのです」。
子どもたちは、ルルドや国際聖地への病人移動イタリア国家協会(UNITALSI)のイタリア人司祭 であるジャンニ・トニ神父に伴われてきた。そして彼はパパと子供たちとの出会いはまるで「一番いい方法で終わった試合」のようだったと述べた。
わたしたちがマッサビエッレの洞窟の前にいた時に、少し喜びで疲れの重みを和らげるために、わたしたちはある遊びを発明しました。ルルドのほら穴の絵を描いて、後で、そのことを知らないパパさまに見せるのだ、ということです。けれどもちろん、このことを子どもたちに向けて口に出していた時には、これがパパさまの前で本当に結実するとは想像だにしていませんでした」とトニ神父は説明する。
胸を打つ会合が成り立ったのはセルデニャ(イタリア)の8歳の男の子で、脳内腫瘍のせいで盲目になってしまったジョヴァンニ君の絵のおかげであった。その絵は点字のボードになされたもので、病気の仲間たちが行ったほら穴の説明をもとにしている。担当者の感動はあまりに強く、説明の手紙を付けてパパにその絵を送ることを決めたのである。パパ・フランシスコと目の見えない青年との出会いについて語るに当たり、司祭はジョヴァンニがパパのために贈り物としてスイーツをもってきたと指摘した。「でも、甘いもの好きですか?」と教皇に質問した。パパは「はい、とっても好きですよ。甘いもの、好きです。チョコレートとか、あぁ、君も好きなんだ?でもちょっと肝臓に悪いんだってね?」とパパは答えた。
続いてジョヴァンニは大きな赤い袋を見せて、教皇に言った。「甘いもの好きでよかったです。サルディニアの伝統的なスイーツをもってきたからです」。「うん!ありがとう。でも、他の子供たちと一緒に分かち合ってみましょうか?」とパパは答えた。
トニ神父は会話は「おじいさんとお孫さんたち」との会話のようだったと説明した。
子どもたちもその両親たちに伴われていた。そしてみんなでパパを半円形に囲んで一緒に祈った。
会見は一時間近く続き、教父は子どもたちに言った。「泣いている子供に会った時に、イエスさまは何をするでしょうか?何でしょう?(子どもたちからの答え)立ち止まる?そうですね、イエスさまは立ち止まってくれます。なぜでしょうか?イエスさまが一番愛しているのは子どもたちだからですよ!」
「イエスさまってそういう方です。そして 今日、イエスさまはわたしたちみんなの側、ここに来てくれたみんなの側にいらっしゃいます。本当ですよ!イエスさまは、ここに、わたしたちと一緒にいらっしゃるんです!」と力強く語った。
終わりに、パパは子どもたちに思い返させた。「イエスさまはいつもわたしたちと一緒にいてくださいます。わたしたちが幸せで、うれしい時に、イエスさまはわたしたちと一緒にいてくださいます。悲しい時にも、イエスさまはいつもわたしたちと一緒にいてくださいます。だってイエスさまはみんなのことが好きだからです。そのことを決して忘れないでくださいね」。
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