2013年6月10日月曜日

ドイツ聖体大会の閉会式メッセージ:世に神をもたらし、世を神のもとへ連れていこう

バチカンからドイツへ 6月10日12時59分(バチカンラジオ)

 「わたしたちには皆、神を世にもたらし、世を神のもとへ連れて行く約束があります」。パパ・フランシスコは、昨日朝、ドイツの都市ケルンで捧げられた全国聖体大会の閉会ミサの初めに読まれたメッセージの中でこう確言している。この聖体大会は「主よ、誰のところに行きましょう」というテーマを中心にして行われた。そして参加者はドイツのカトリック信徒だけでなく、その周辺の隣国からも馳せ参じた。

 聖体祭儀の司式は聖座顧問『コル・ウーヌム『ひとつの心で』の名誉議長ポール・ジョセフ・コルデス枢機卿で、教父から特別に派遣していただいた方である。

 「主よ、(あなたをおいて)誰のところに行きましょう?」イエスのことを聞いており、利己的にイエスを利用しようと思っていた多くの人々の無理解を前に、忠実に従っていた人々の代弁者である使徒ペトロの問いである。パパはそのメッセージにこう書いている。「この問いを立てるにあたり、わたしたちも今日の教会のメンバーです」。そして同時に、「おそらくこの問いはペトロの唇に上るよりもわたしたちの唇に上る方がためらいに満ちていることでしょう。わたしたちの答えは、使徒の答えと同様、二千年前に生きたイエスという人だけに対するものになりかねません。にもかかわらず、わたしたちはこの時代にあってもその言葉を聞き、独特な形で、つまりエウカリスティアにおいてイエスの近くにいる時に、イエスに出会うことができるのです」。

 ここから、フランシスコの招きが生まれる。「聖なるミサがわたしたちにとって表面的なただの繰り返しに陥らないように!わたしたちがミサのたびにその深さに触れるように!」 まさにその愛によるわたしたちの「霊的目線」を研ぎ澄ますために、キリストの救いの計り知れないわざにおいてわたしたちに組み込まれるその深さなのであるとパパは説明する。そして加えて、福者ヨハネパウロ二世が願っていたように、「ミサを生きることを学ぶ必要があります」と言った。そこで、「聖櫃におられる聖体的な主を前にした礼拝のために留まり、ゆるしの秘跡を受けると言う行為がわたしたちを助ける」ということを思い出させた。

 パパ・フランシスコは同様に見解を述べた。「主よ、(あなたをおいて)誰のところに行きましょう?」という問いこそが「知恵に満ち、あるいははっきりしない直観をもって、イエス・キリストの父(=神)の探究をまだしている現代人のある人々が提起していること」なのである。そして加えて言った。「あがない主はわたしたちを通して彼らとの出会いのために出かけたいと望んでいます。わたしたちは、洗礼のおかげで主の兄弟姉妹にしていただいたのです。そしてエウカリスティアにおいて主と共に救いの使命を担っていく強さを受けたのです。

 そこから、教父は加えて言った。「わたしたちは全員、司教も、司祭も、助祭も、ブラザーやシスターたちも、そして信徒たちも、神を世にもたらし、世を神のもとへ導く約束をしてあるのです」。同時に次のことを確言しながら結んだ。「キリストに出会うこと、キリストに委ねること、キリストを告げ知らせること、これらはわたしたちの信仰の市中です。これはいつも、エウカリスティアの焦点の当てられているポイントに集中しているのです」。
 (マリア・フェルナンダ・ベルナスコーニ– RV).

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