2013年4月6日土曜日

『神がゴールを決めた』教皇フランシスコに関する本


4月5日、バチカンラジオ

 『神がゴールを決めた』。これは、『コンティネンテス』という雑誌の編集者で、バチカンラジオの協力者であるイタリア人カプチン会士エジディオ・ピクッチ師が教皇フランシスコの選出に捧げた本の暫定的題名である。この本は個人的な体験を語るところから始まる。著者はアシジの路上で教皇選出を知った。「寒かったのでバーに入りました。雨が降っていたのです。……教皇選出を見る機会を失いたくありませんでした。……宣言をする瞬間が来た時、人々には『フランシスクム』という言葉だけが分りました。それで人々はどういう意味かをわたしに聞いてきたのです。わたしは皆に、きっと教皇がフランシスコ、という名を選んだのだろうと言いました。『そんなことありえるか?』と皆が声を合せました。その後、これが確認され、バーにいた二十人くらいの客全員が、『ヴィーヴァ、パパ、ヴィーヴァ、パパ』と言いながら拍手をし始めたのでした」。

 ピクッチ師は、ホルヘ・マリオ・ベルゴリオはフランシスコの名を持たないときにフランシスコがしていたようなことをしたと語る。 今は同じことをその名を戴いて行い続けるだろう。なぜならフランシスコは新しい修道者を迎える時、もし入る前にアシジのらい病患者の集落での生活を通らなければ受け入れなかったからである。「貧しい人たちと一緒に」や「貧しい人たちと共に」ではなく、「貧しい人々のように(として)」笑う能力がなければならず、それはわたしたちの教皇がしていることと同じなのである。

 このフランシスコ会員は最初に群衆の前に顔を見せて挨拶した時に、「こんばんは」と言ったことを思い出す。よく教育されたキリスト者らしい普通のあいさつである。「道で会う人に挨拶をしながら家々を渡り歩く田舎の主任司祭と変わりません。これがフランシスコの迅速さ、人好きの良さ、質素さにあるものです。



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