2013年4月21日日曜日

4月21日レジナ・チェリ:イエスがあなたに何を求めているかをイエスに尋ね、そして勇敢でありなさい!

4月21日(バチカンラジオ)

 この『よき牧者の主日』と呼ばれる日曜日の正午、フランシスコは教皇公邸書斎の窓から顔を出し、サン・ピエトロ広場にいた何十万もの信者や巡礼者と共にマリア祈祷のひとつ、レジナ・チェリ(アレルヤの祈り)を唱えた。



中央協議会からの訳はこちら→http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/francis/msg0019.htm

 
教皇の言葉のテキスト(謁見中のリアクション付き)

(訳者注:謁見の実況中継のビデオです。この4分35秒くらいから、教皇が若者たちに呼びかけ、彼らとの応答が繰り広げられるところは、見物です。その様子を、以下にト書き付きで表してみました)

親愛なる兄弟姉妹の皆さん、おはよう!

  復活節第四主日は、よき牧者の福音が特徴です。毎年、聖ヨハネ福音書の10章にあるよき牧者の個所が読まれます。今日のお話では、イエスのこんな言葉が語 られます。「わたしの羊はわたしの声を聞き分ける。わたしは彼らを知っており、彼らはわたしに従う。わたしは彼らに永遠の命を与える。彼らは決して滅びる ことはなく、誰も彼らをわたしの手から奪うことはできない。彼らをわたしに下さった父は、あらゆるものより優れており、誰もわたしの父の手から何ものをも 奪うことができない。父と私とはたったひとつのものである」(10章27―30節、スペイン語からの翻訳)。この四つの節で、イエスのメッセージのすべて を見出すことができます。イエスの福音の中心的な核の部分があるのです。イエスは、自分の父との関わりに参与するようにとわたしたちを呼びます。そしてそ れが永遠の命なのです。

 イエスは、自分と父との間でのあの関係を反映するような関係を、自分の友人たちと打ち立て ようと望みます。その関係は、完全な信頼のうちに、密度の濃い一致のうちになされる、互いに相手のものとなる関係です。この深い理解、この友達関係を表現 するために、イエスは自分の羊たちと共にいる牧者のイメージを活用します。牧者は呼び、羊たちは牧者の声を認識し、呼びかけに応えて牧者について行きま す。この譬えは美しすぎますよね!声の神秘というのは魅力的です。わたしたちは自分の母親のおなかの中にいる時からその母の声や、あの父の声を認識するこ とを学びます。一声聞くだけで、その声色で、愛か侮蔑か、情愛か冷淡かを感じ取ります。イエスの声は独特ですよ!もしその声を聞き分けることができるよう になったら、イエスはいのちの道を通るようにわたしたちを導きます。その道は死の淵にも勝る道です。

 けれどもある ところに来てイエスは、その羊について語りながら言います。「彼らをわたしに下さった父は・・・」(ヨハネ10章29節)と。これはとても重要なもので す。深い神秘です。簡単には理解できないものです。もしわたしがイエスに魅かれるならば、もしイエスの声がわたしの心にぬくもりを与えてくれるなら、それ は父である神のおかげです。父である神はわたしの中に、愛や真理、いのち、美などを求める心を据えたのです。そしてイエスこそがそのあらゆる点において満 ち満ちているのです。このことは、召命の神秘、特に特別な修道奉献への呼びかけを理解する助けとなります。しばしばイエスはわたしたちを呼び、わたしたち についてくるようにと招きかけます。けれど恐らく、幼いサムエルに起こったようなことと全く同じように、それがイエスだと気付かない、ということも起こる でしょう。

今日、この広場には多くの若者がいます。たくさんいますよね。(拍手、口笛、応答の声)
見えますね~。たくさん、若者がいます。皆さんに訊いてみたい。
時々、望みや気になる感覚を通して、自分のもっと近くでついてくるようにと皆さ んを招く主の声を聞いたことがありますか?
(アドリブで)これを感じたことがありますか
(右手を耳にあてがって)よく聞こえませんよ。(広場から、『ありま~す!』の声)。
よし、よし。
イエスの使徒になりたいというやる気を持ったことがありますか?
(広場から、『はい!』「ありま~す」の声)
 
大きな理想のために若い時期を賭けに出す必要があります。このことを、考えたことがありますか
(広場から、『はい!』の声)
この意見に賛成ですか?
(広場から、『はい!』の声)

イエスがあなたに何を求めているかをイエスに尋ね、そして勇敢でありなさい!イエスに尋ねなさい。
どの司祭召命や奉献生活への召命でも、その前後には、必ず誰かの力強 く集中力の高い祈りがあります。お婆さんの祈りであったり、おじいさん、お母さん、お父さん、はたまた共同体の祈りかもしれません。だからこそイエスはこ う言ったのです。「刈り入れの主、つまり父である神に、収穫のために働き手を送ってくださるようにと願い求めなさい」(マタイ9章38節)。

  召命は祈りの中で、祈りから生まれ 、祈りにおいてのみ続けること、実りをもたらすことができるのです。わたしは今日、このことを強調したいと思います。今日は「世界召命祈願の日」ですか ら。今朝うれしいことにわたしが叙階の秘跡を授けたローマ教区の新しい司祭たちのために特別に祈りましょう。そしてマリアの取り次ぎを求めましょう。
(ページをめくって言葉がとまったタイミングで、新司祭を想って大きな拍手が上がる。)
この、10人の、イエスに『はい!』といった若者たちが、今朝、ついさっき叙階されたばかりなのですよ。これって、すばらしいです。
『はい』と言う返事の婦人であるマリア、マリアは「はい!」と言ったのです。彼女の取 り次ぎを求めましょう。マリアは自分の胎内にイエスを抱えていたときから、イエスの声を聞き分けることを学びました。マリアが、わたしたちの母が、人生の旅路を歩むために、 わたしたちが日々ますますイエスの声をよりよく聴き分け、その声に従うことができるよう助けてくださいますように。ありがとう。
(イタリア語からのスペイン語訳:Raúl Cabrera-RVをもとにアレンジ).

(広場から、『フランチェスコ、フランチェスコ!』と繰り返し声が上がる)
 挨拶をしてくれて、どうもありがとう!
でも、それよりもイエスに挨拶して下さいよ。
叫んでごらんなさい。
(こぶしを挙げながら)
「イエズス!イエズス!」と。力強く!
(広場から、「ジェズ、ジェズ」、「ジェーーーズ」との叫びがあがる)

共に、マリアさまに祈りを捧げましょう。
レジナ・チェリ・・・

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