2013年4月6日土曜日

4月5日、朝ミサ説教:わたしたちを救うのは霊媒師でも占いでもわたしたち自身でもない。ただイエスのみ

朗読個所 :   復活の金曜日
          使徒言行録4・1-12
          ヨハネ21・1-14:http://blogs.yahoo.co.jp/therese1897/31738155.html?type=folderlist

バチカン、4月5日12時37分
 写真提供: L'Osservatore Romano

 写真提供: news.va

 バチカンにある聖マルタの家で今朝司式したミサの説教のなかで、教皇フランシスコは霊媒にも、タロットにも、わたしたち自身にも救いはなく、ただイエスにおいてのみあると説明した。

 ローマ聖庁の従業員たちとバチカン薬局の薬剤師たちで参加する者もあったその聖体祭儀において、教皇は過ぎ越しの八日間のこの金曜日の朗読について黙想し、聖ペトロが言ったように、ただイエスのみが救うのであり、「他の誰にも救いはありません」と述べた。イエスを否認したことのあるペトロは、牢にいて、ユダヤ教の指導者たちを前に勇気をもって証しをし、イエスの名が「わたしたちを救うのです」と説明する。フランシスコは、初代教皇は、「聖霊で満たされていた」のでそのような確言をすることが出来たのだ、と説明する。

 「聖霊がなければ、イエスを告白することもできず、イエスについて語ることもできず、イエスに関する何かを言うこともできません。聖霊こそがわたしたちがイエスについて告白したり語ったり、あるいはイエスに信頼を置くようにしてくださる方なのです。イエスは人生の歩みのうちにおられます、いつでも」。

 教皇はその後、アルゼンチンにいた時の一つの話を思い出して話した。「ブエノス・アイレスの司祭評議会で、30年前から、8人の子を持った、ひとりのつつましやかな男性が働いています。彼はどんなことをしに出ていくにも、いつも『イエズス!』と言います。わたしは一度彼に聞いたことがあります。『なぜいつも、イエズス、と言うんですか?』『わたしはイエズス、と言うと、自分が強いと感じるのです。仕事が出来るための力を感じるのです。そしてそうするとイエス様がわたしの横にいて、守ってくれているのが分るのです』とこのつつましやかな方はわたしに言いました」。

 教皇は彼について考察して語った。この男性は「神学を勉強したわけではありません。彼にはただ洗礼の恵みと聖霊の力があるのみです。そしてそのわたしにしてくれた証しは、わたしにとって大変ためになりました」。なぜなら「あまりに多くの救済者を提供するこの世において、救うのは」イエスの名だけであると思い出すからである。

 フランシスコは続けて言った。自分の問題を解決するために霊媒師やタロット占いに通う人が多い。しかしイエスだけが救うのである。「そしてわたしたちはこのことの証しをしなければならないのです!彼こそが唯一の救い主である、と」。

 カナの召使いたちに「この人の言う通りにしなさい!」と言ったマリアが寄り添うに任せるようにと促した後、教皇は勧告しながら結んだ。「イエスの名に信頼することです。イエスの名を呼び求めましょう。わたしたちのためになるであろうイエスの名に信頼したこの祈りをするようにと聖霊がわたしたちを動かしますように」。

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