2013年4月3日水曜日

聖ペトロの墓地を訪問して:キリスト者は異教的な世界におけるパン種です

バチカン、4月2日15時12分(ACI/EWTNニュース)

教皇フランシスコによる聖ペトロの墓地訪問において。写真提供: News.va

 教皇フランシスコは月曜日(1日)の午後、聖ペトロの墓所を訪れ、昔の迫害されていたキリスト者たちの多くの墓石を見て、今日も、キリスト者は異教的世界のただなかでパン種であることを思った。

 「教皇は、ここに埋葬されているキリスト者たちと同様、今日においてもわたしたちは異教的世界のただなかでパン種なのだとおっしゃいました」とバチカン・ラジオに対して、教皇の訪問に同伴したサン・ピエトロ大聖堂の首席司祭、アンジェロ・コマストゥリ枢機卿は説明した。使徒ペトロの墓地はバチカンのネクロポリスに見られ、地下礼拝堂とサン・ピエトロ大聖堂の下に位置する。
 
 訪問は45分ほどにおよび、他の巡礼者のひとりとして、コマストゥリ枢機卿の説明を聞きながらネクロポリスの洞穴をめぐり歩き、大聖堂の主祭壇の真下に位置する聖ペトロの墓地の正確な位置に到着した。

 さらに後で、クレメンティーナ礼拝堂に近づき、墓の前で、数分沈黙のうちに祈った。その姿は「感動しているように見えた」。

 コマストゥリ枢機卿は、教皇はひざまずきながら、聖書で言われているペトロの三つの信仰告白を繰り返していたと説明した。それは、以下の三つである。「主よ、あなたはメシア、生ける神の子です」、「主よ、どこに行けというのでしょう?あなたは永遠のいのちの言葉をもっておられるのです」、そして「主よ、あなたはすべてご存知です。あなたはわたしがあなたを愛していると知っておられます」。

 「ペトロのこれらの言葉に自らを重ね置いているかのように語り、これを今日において改めて生き直しているのを聞くのは、インパクトがありました。 なぜなら今日においては、聖ペトロにイエスが蒔かせたあの事を続ける使命をもっているのは彼だからです」と指摘した。

 この訪問は、「疑うことなく、教会が続いていることを見せてくれます。2000年以上を超えてペトロの後継者が、その当初の熱意と同じ熱意で、しかし同じ脆さをもって、この教会において見出され、震撼させるような使命を続けるのです。その使命とはイエスが自分の教会をその上に建てたあの石となる使命なのです」。「教皇はこの責任感をずいぶんと感じているように見受けられました。ペトロに関するものすべてをじっくりと見ていました。それはまるで使徒ペトロの証し、殉教の空気を吸いこんでいるかのようでした」。

 「教皇は聖ペトロがその殉教を生きた場所の空気を吸い込みに来たのです」と枢機卿は結んだ。最後に、 教皇フランシスコはバチカンの洞窟に埋葬されている、前世紀(20世紀)の教皇たちの墓をめぐった。

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