「わたしたちの良心に耳を傾けること」。これがお告げの祈りの前に、日照りで熱い去る主日の正午にローマのサン・ピエトロ聖地の広場に集まった何万もの巡礼者と共に分かち合った招きである。
イエスの、死んで復活しなければならない場所であるエルサレムへの歩みを始める「揺るがない決意」 は、主日の福音のテーマであるが、パパ・フランシスコはこれを強調し、イエスが勝手に行ったのではなく父と共になした決断であり、イエスにとって良心というものが大切にされていたことを確言した。心の中で父の声に耳を傾け、「遠隔操作されながら」ではなく、自由にその声に従うことである
「良心というのは、真理や善に耳を傾ける内的空間、神への傾聴の内部スペースです。それはわたしと神との関係の内的な場で、そこで神はわたしの心に語りかけ、わたしの識別を助け、通っていくべき道を理解させ、一度決断したら前進させ、忠実であり続けさせてくれます」。
良心に従う実際的な大いなる模範は、ローマの名誉司教ベネディクト十六世の退位に関わることや、マリアが大いなる簡素さをもって心の中で神の言葉に耳を傾けまたそれを思いめぐらし(黙想し)ていたことに見られるが、これはペトロの後継者(=教皇)に役立ち、そうしてすべての人を「良心の男女となるように、神の声に耳を傾け決意をもってこれに従うことができるように」と招く力となった。
イエズス会士、ギリェルモ・オルティス - RV
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