2013年8月22日木曜日

8月21日、日本人の中学生に(西武学院文理中学校生徒の非公式訪問):対話が平和をもたらす


 この水曜日の午前中、教皇フランシスコは日本の東京にある西武学院文理中学校の、15人の教授と200人の中学生たちを迎えた。この短い日公式会見は聖ダマススの中庭で行われ、教父は青年たちに、他の文化の他の人々との出会いに出ていくようにと招いた。育つこと、孤立しないこと、対話すること。「対話なくして平和はありえない」と繰り返した。

日本人の中学生たちへの教皇のことば

おはようございます!

 イタリア語が分るようなので・・・・・、みなさんに挨拶します!
 わたしにとってこの訪問はうれしいものです。皆さんにとってもこの旅がとても実りあるものであるように望んでいます。だって他の人たちや、他の文化を知ることは、わたしたちにとても役立ちますから。わたしたちを育みます。これは、どうしてでしょうね?なぜならもしわたしたちが自分たちの世界で孤立したならば、持っているものしか持たず、文化的に育つことができないからです。そうではなく、もし他の人々や他の文化、他の考え方、他の宗教に出会いに行くならば、もし自分たちの殻から出ていくならば、「対話」と呼ばれる本当に素敵な冒険に乗り出すことになるのです。対話は自分の成熟のためにとても大切です。だって他の人や他の文化と向き合うことにおいて、それから他の宗教との健康的な向き合いにおいて、人は育つからです。育ち、成熟します。もちろん、危険もあります。もし対話なのにそこで自分自身に閉じこもり、邪魔を感じるならば、喧嘩することにもなりうるからです。危険は喧嘩にあります。それはよくありません。だってわたしたちは出会うために対話するのであって、喧嘩するためではないからです。じゃぁ対話して喧嘩しないために持たなければならない一番深い態度は何でしょう?それはおとなしさです。平和をもって他の人や他の文化と出会う能力です。賢い問いをする能力です。「あなたはなぜそのように考えるんですか?この文化ではどうしてそのように考えるのですか?」まず他の人に耳を傾け、その後で語ることです。まずは聞き、後で話すこと。これはおとなしさです。もしあなたがわたしのように考えないならば・・・「でも、ほら、わたしは違う考え方をしています。あなたの意見ではわたしは納得しません。でもやっぱり僕らは友達ですね。僕はあなたの考えを聞きましたし、あなたは僕がどう考えるかを聞きました」。そして一つこれを知っていますか?一つ大切なことを?この対話はあの平和を作るものなのです。対話がなければ平和はありえないのです。見受けられるあらゆる戦争、あらゆる闘争、あらゆる解決しない問題は、対話にかけているから存在するのです。問題があるところには、対話を。それが平和をもたらすのです。そしてこれはこの皆さんの対話のたびにおいてみなさんに望んでいることです。対話することを学んでください・・・「あぁ、この文化は、なんでこうやって考えるのか、これは素晴らしい、これは好きじゃない」となりますが、対話をしながらやっていけば、育っていくのです。このことをみなさんに望みます。そしてローマへの旅を楽しんでください。皆さんと、その学校と、その家族に一番よいものが与えられるように望みます。神さまが皆さんを祝福して下さいますように。ありがとう。
(RC-RV)

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