2014年6月23日月曜日

6月8日(日)、イスラエルとパレスチナの大統領たちとの祈り




 パパ・フランシスコはこの主日にバチカンでイスラエル大統領のシモン・ペレスとパレスチナ大統領のマハモウド・アッバスと歴史的な祈りのために集うことを達成していた。フランシスコはイスラエル人たちとパレスチナ人たちに、「敵意の壁を浮き壊し、対話の道を選ぶために」「対話に対して『はい』と言い、暴力に対して『ダメ』と言える勇気」を求めた。そして近東で対立に陥った子らの記憶を訴え、新たな努力を願った。「平和を手に入れるには、戦争をするための勇気よりも、もっとずっと多くの勇気が必要です」。
 ペレスもアッバスも、自分のところの民が「熱意をもって」平和を求めるようにということで一致した見解を示した。イスラエルの大統領は「同じ者同士の間での平和」を語り、パレスチナの大統領は「わたしたちとわたしたちの隣国の人々のための平和」を訴えた。これは出会いの行為と平和をともに呼び掛けて祈るだけのことであったかもしれないが、教皇は「この出会いが、わけ隔てるものを乗り越え、一致を求める新しい歩みの初めであってほしいと望みます」と期待を示した。

教皇フランシスコの終わりの祈り

「何度も何年も、わたしたちの力を注ぎ、また武器をも使って対立を解決しようと試みてきました。敵意と闇の時がどれほど多いことでしょう。どれほどの血が流されてきたでしょう。どれほどの人生がギタギタにされてきたでしょう。どれほどの希望が摘み取られてきたことでしょう。けれどわたしたちの努力はむなしかったようです。今、主よ、あなたこそ、わたしたちを助けてください。あなたこそわたしたちに平和をお与えください。あなたこそわたしたちに平和とは何かを教えてください。わたしたちの耳を開き、わたしたちの心を開いてください。そしてわたしたちに「二度と戦争をしません!」と言う勇気を与えてください。「戦争があると、すべてが破壊される」という勇気を。平和を建設するための具体的な行為を実現させる勇気をわたしたちの心に注ぎ込んでください。主よ、アブラハムと預言者たちの神よ、わたしたちを作り、わたしたちを兄弟として生きるように呼ばれる愛の神よ、平和の製作者として日々生きるための力をお与えください。寛大さをもってこの歩みにおいて出会うすべての兄弟を見ることができるようにしてください。わたしたちの武器を平和の道具と取って代わらせ、わたしたちの恐れを信頼に変え、わたしたちの緊張をゆるしに変えるようにとわたしたちに求める市民の叫びに耳を傾けるための心構えを持てるようにしてください。わたしたちの中で、ついには平和が勝利するために対話と和解の選択肢を忍耐強い継続力をもって選び続けるための希望の炎が燃え続けるようにしてください。分裂、憎しみ、戦争といった言葉がすべての人の心から追放されますように。主よ、舌を解き、閉じた手を開かせ、心と考えを新たにし、わたしたちを人と出会わせる言葉が、いつも「兄弟」という呼びかけとなり、わたしたちの生活様式がシャローム、平和、サラームとなりますように。アーメン」
ER RV

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