2013年10月31日木曜日

10月19日(土)、バチカン美術館の「芸術のパトロンたち」への演説

愛する兄弟姉妹の皆さん、おはようございます!

 創立30周年を記念してローマに巡礼に来ているバチカン美術館の「芸術のパトロンの皆さん」を勧化します。この30年の歩みの中で、パトロンたちはバチカン所蔵の芸術の数多くの宝をよみがえらせるために多大の寄与をしてくださいました。そして、より一般的に、美術館の宗教的、芸術的、文化的機能の実現に貢献してくださいました。皆さんに心から感謝します。

 バチカン美術館の芸術のパトロンたちの誕生は、教会が抱える聖なることに関する芸術の遺産への責任に関する称賛に値する意義によってのみならず、教皇庁のコレクションが作られるようにと導いた霊的また宗教的理想に継続性を与えたいという望みからでもありました。それぞれの時代に教会は自らの信仰の美しさを表現し、神の創造の偉大さとその似姿とイメージに作られた人間の尊厳、罪と死の悲劇によって刻まれた世にあがないと再生をもたらしたキリストの死と復活の力の福音的メッセージを告げ知らせるために、芸術を求めました。バチカン美術館は、その唯一で豊かな歴史をもって、数知れない巡礼者やローマに到着する訪問者たちに人類の霊的望やキリスト者の信仰の奥深い神秘、神にその起源と実現を見出すその素晴らしい美しさの探求の証しをする芸術という作品を通してこのメッセージに出会える可能性を提供しています。

 愛する友の皆さん、バチカン美術館の芸術作品に対する皆さんの支えが、いつも教会の命と使命の内奥への参与のしるしでありますように。これが、神の国の美しさ、調和、平和が人の心一つ一つの望みであり、人類の芸術へのより高い望みのインスピレーションであるところの、その神の国の到来へのわたしたちの希望の表現でもありますように。

 皆さんと、皆さんの家族の上、皆さんの援助している方々の上に、心から、たゆまぬ主の喜びと平和の現れである使徒的祝福を与えます。

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