(馬小屋が小舟の中に設置されている)
舟を眺めていると…、イエスはいつも、困難な時までも、わたしたちの側にいてくださいます。どんなに多くの兄弟姉妹たちが海でおぼれたことでしょう。今、彼らは主のもとにいます。けれど主はわたしたちに希望を与えるためにやってきました。そしてわたしたちはこれを受け入れなければ理ません。主は死よりも強い、あらゆる悪よりも偉大であるとわたしたちに告げるためにやって来たのです。主は慈しみに満ち、すべてにおいて慈しみの方(全能=todo-poderosoに文字って、todo-misericordiosoという造語で語っている。「全慈」という造語もありか)であるとわたしたちに告げるためにやって来たのです。そして今年のクリスマスには、皆さんにその心を慈しみに対して、ゆるしに対して開くようにとわたしは招きます。けれどこうした殺戮を許すことは簡単なことではありません。決して簡単ではありません!
海岸警備隊の皆さんに感謝したいと思います。善意に満ちた男女の皆さんです。あなたたちに心から感謝します。というのも、イエスがわたしたちにもたらす希望の媒体的道具になってくれたからです。わたしたちの間で、あなたたちは希望、イエスの希望を蒔く人になってくれたからです。ありがとう、アントニオさん、あなたの同僚たち全員にも、そしてこのイタリアの地が寛大にも受け入れたひとびとにも、ありがとう。イタリア南部は全世界に対して連帯の模範となりました。この馬小屋を眺め味わいながらわたしは、皆さんがイエスに「わたしもあなたが希望のしるしとなるために一つ手を貸しましたよ!」と言うことが出来るようにと願っています。
そして、難民の皆さんに語ります。預言者の言葉です。「頭を上げなさい、主は近いのです。そして主と共に力と救い、希望が近くにあるのです。おそらく心には痛みがあるかもしれませんが、頭は主の希望のうちにすっと伸ばしてください。
難民の皆さん、そして海岸警備隊の皆さん、わたしの抱擁を受け取り、主の希望と優しくなでる手つきを存分に受けた、聖なるクリスマスをお過ごしください。
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